もう見たくもないと放った指輪薬指の指輪
壊れてしまった天秤と小さな手と大きな手
日常喪失
さあこの手に滅亡を
白日白昼白い夢
ああこれが悪魔のゲームとは知らず
彷徨えるオイタナジー
こぼれ流れる涙死人花と揺れる心抱えて
破壊を齎らす彼に慈愛を
臙脂のリボンひらりと
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異類異形の怪物達、存在することすら許されないのならいっそ
僕の持ち物、実力。それだけ。
私の持ち物、希望。あと夢も。
言葉が言葉から言葉を与える
機械的な夢を見た日
眼に映る火身に迫る炎神よ我を憐れみたまえ
楽観主義者は漸滅しゆく
透明な露が露わにするのは三日前の
私の求める至高善
通じ合う心、今だけ
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空に飛び立ちたい衝動、この世界ではそれも無理からぬ事
そう力とは認識
死、そして冬闇
カオスに逢いたくて
共有、そして盟約
君のサーモスタットに甘んじよう、今はまだ。
七色の虹+空色
偏見故、正当な評価は得られず
ジャン・バルジャンの如き人生
一つ、二つ、十字架を背負って
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飛び散った自己疎外
仕舞い込んだ雨雲
暗いその中を手探りで抜けたらそこには何かがあるんじゃないかと
瞼に焼き付く警戒色
無言、訣別、痛まない心
ひたすら無心で、その意味を考える間すら惜しんで、足を引きずって、
友情、精神、今一度の邂逅を
自力で得た物、ふと見ると引き裂かれて
選んだ道、それが堕落の始まりだったとしても
恋愛黙示録
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焼ける波の音
底なしの陰謀の沼で
テープレコーダーの芸術
鬱屈なる突然変異
天を夢見て人を押し退けて
ただ救いだけを求めて握り潰した甘え
薔薇色の閉鎖環境
乾いた間柄、湿った空気
彼ら独特の世界を彷徨って得たのは
レモンスカッシュ標準時
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