目の前で瓦解した理想
割れて弾けて消え去って
君と対を成す感情
黒い砂時計
アニミズムの夜
音の流れを駆け抜ける
モラトリアム・クライシス
過ぎゆく時の波に乗り孤独に満ちた過去を捨て
全てが作られた舞台の上で演じられた壮大な劇だったなら
だから全ては赦されると
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輝きを残して消える前に
蜘蛛と黒鳳蝶
君と共にそして死ぬと月の世界に誓う
追う者、追われる者
手を振る、手を振り返す。そんな幻想
時が足りない!
私、人、世界
地獄行き列車出発
空飛ぶプラナリア
冷たく貴やかで、優しく残酷で、そんな貴方が狂おしく愛おしい
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拒絶され、境界を歩く人
しかし僕の世界を認識した瞬間、確かに世界は存在した
「自分」と「他」、「正」と「負」
夕に焼け、放つ光
セルリアンブルーなある日
何かが、途絶える、音
何にも代え難い大切な物を失う瞬間人は、
濡れる濡れる滴る墜ちる
何時かきっと空を飛べると思っていた
あまりに抽象的な視点から
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君にとって、ぼくはがらくたでしかないのか
けれどその断定は知らず識らず幸せを侵蝕した
誘蛾灯に、惑わされたその一秒間さえなければ
相反する物、人、
計り知れない空虚を抱えた本に押し付けよう
相対的に絶対的な誓約
ミントキャンディーの如き生涯
さぁ始めよう、蠧毒の密談を、聖夜に
無限小の世界へ飛び立とう!
首を繋ぐのは三年来の信頼
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知る事、知るべきでない事、知らない事
大理石の感情
ところで、平和はどこに?
驟雨の影の心音
背中合わせの今日明日その後
擦り切れそうな糸と口先だけの
それでみんな帳消しになると本当に
祝おう、呪おう、涙しよう
たとえその先が茨の道でも針の筵でも奈落の底でも構いやしない
押し寄せる感情の波に堪え
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