罪の果実は林檎ではなく
クラレット・レッドは穏やかに
貴女の瞳に私はどう映るのですか
こうして世界は救われるはずだった
怖い怖い怖い怖い暗い怖い、早く助け、て
破壊と絶望、ボクにはもうそれだけしかないのだろうか
私の心に絡み、私を惑わすのは
手には凶器を、心には無を。それが上からの教え
君とソレを天秤にかけ、僕は君を切り捨てた
貴方がそう命じるのならば、私はそれに従い、そして
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血に染まった貴方は私を見つめて嘲笑って
その睛眸はただ虚ろで暗く
さあ、行動せよ
そのナイフは一枚の葉を樹に繋ぎ止め、
相成るべくは生きて帰れ
未来の僕を喜ばせる為に頑張る現在の僕。
私は願う。そのただ一つだけの、
私は貴方を信じていると信じているよ
彼女は花にキス、僕は花に嫉妬
もう全て過去形
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濁った水の底に沈んだ愛
花は散れどもまた何時か芽吹くのか
記憶は大切だった。しかしそれは大変な重荷で、
雪に桜の狂い咲き、全てが堕ちて
綺麗に繕った嘘も全て
一枚剥がせば錆だらけの世界だと人は言った
きっと僕には君を捕まえられないから、だから僕は
真実も虚偽も、所詮相等しい代物
それを信じたい僕も滑稽で
私が愛したのはお前の幻、お前の笑顔も私に涙させる過去の遺物でしかない
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それは輪廻の落とし穴の如く
残像も結局は機械音
この砂塵の奥には潤った思い出と乾ききった現在の他には何も、
僕の願いは流れる星でも叶えられないと聞きました
証明、確立、論理、矛盾
薄っぺらな日常に冷ややかな氷が融けて
君が僕を散らしたならば、僕は君を放擲するだろう
現し世、現し人、そして夢幻劇
声にならない声で真っ暗な大空に両手を伸ばして叫んだ
ならば這い蹲って泣き叫べ
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言の葉など泡沫と変わらず、友情など掻き消える虹と同じだというのに
方向にいまいち自信が持てない渡り鳥の先頭
僕は生き残れるのか、否か
見逃してしまうような小さな出来事
憎しみのブラックホールへずるずると
No mercy!(遠慮はいらねぇ!)
君が後ろを振り向くのならば僕は前を見続ける
お遊びが過ぎたかしら?
冷たい手が頬に触れて
貴女と青いダリアを重ねて
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