全てが在るといわれた最果ての街には、一枚の 花欠片(はなびら)
正義など、真実など、何もかも信じられない中で
死望主義の少女
現実という名の枷に自由を奪われ、
悲しみのメビウスは永遠に
白紙に戻った地面で一分、考え込んだ銀世界
神の戯言は雨と地上に墜ちた
揺蕩う月と歪む自分に嘲笑
存在を否定された夜の紅い祈り
焔の華に揺らぐ虚ろな眸
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足りなかった一つの 螺旋(ねじ)
重なり積もった過去を廃棄処分
月明かりにすら照らされない孤独の下で
奇数の花びらを千切って自己満足
冷たい床に剥がれ落ちた痛みを添えて
愛にも似た依存症に怖くて逃げ出した
白々しい星の輝きに吐き気が、
恨んで憎んでそして 嘲笑って(わらって)
時間回帰が絶対不可能な世界で
逃げ出して知った外の世界は思っていたより残酷で
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生きているのではなく、生かされているのだと
重い扉から漏れる光に想いを託して
聴こえない子守歌を掌に乗せて
地を這って探しているコンタクト、スーツの男が踏み潰した
歪な記号が並んだ譜面、音を残して空に舞った。
道標失う前に私は
傲慢な唇が吐いた毒に僕は
例えば孤高の君のように、名も無き道を行けたのならば
ペシミスティックに感情論
立ち憚る陽炎に立ち竦む自分
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僕はただ、空が見たかっただけなのに
醜い感情を抱いた傍観者
見物人に破壊衝動を
衆人環視の 最中(さなか)にほら
赤く染まった夜に舞う
私の後には狂おしい憎悪だけが残った
嗤った、散り行く花、あたしが愛した小さな、
膝を抱えて俯いた少年
その旋律は愛を唄うように
月影の騎士に泣き縋って
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私を想って微笑んで、未来に花を咲かせましょう
神の創った最高の駄作
僕は、君の為にこそ死にに逝く
だけどそれは彼にのみ許される、
全てを否定して何もかも突き放して、その先にあるのは確かな孤独だけ
めまぐるしい流れに目を閉じて
最悪の事態を想定して思わず目を瞑ったら、悲痛な声で怒鳴られた
指の隙間からこぼれおちて粉々に
この涙の色は君の涙と同じ色だと信じているから
色褪せた景色に過去を思い出し、涙
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